・伝導性
黒鉛は熱・電気の良導体として優れた性質を持っています。

・耐熱性
黒鉛は酸化雰囲気に於いては500℃以上で酸化燃焼しますが、融点自体は高く、3550℃の耐熱性を有し、また膨張係数が低いため高温でも形状が変わらず、熱衝撃に対しても高い安定性を発揮します。

・潤滑性
黒鉛単体の結晶構造は、平面に比べて重合層の結びつきが弱く、少しの応力で一つの層が他の層に対し滑るため、高い潤滑性を有する。この応用により離型剤、高温用潤滑剤などに用いられています。

・科学的安定性
黒鉛は化学薬品と化合しにくく、耐酸耐アルカリの性質を持っています。


黒鉛の用途として一番身近で分かりやすいのが鉛筆の芯だと思われます。鉛筆は黒鉛の潤滑性能を利用しており、層状である黒鉛結晶がずれていく事によって字が書けます。
他に身近な物としては乾電池も黒鉛の導電特性を利用した製品だといえます。
工業的には3550℃もの耐熱性を利用して製鉄所内の炉壁に使用されたり、高い耐薬品性を利用して酸化性流体・ガスが流れるバルブやポンプのパッキンにアスベスト代替として使用されています。
その他にも様々な分野での用途に黒鉛が使われており今後はロケットなどの宇宙航空分野や燃料電池などへの展開が進んでいくと考えられています。

真比重 2.26
モース硬度 1〜2
融点 還元性雰囲気  3550℃
酸化性雰囲気  500℃
電気比抵抗 4×10−5Ωcm



天然黒鉛はもともと石油・石炭と同じく、古代の生物・植物が腐敗分解する前に地中に埋もれ長い期間地熱や地圧を受けて変質される事により生成された鉱物です。
大部分を構成する元素はC(炭素)ですがそれ以外の不純物としてはSiO2(二酸化ケイ素)・Al2O3(酸化アルミニウム)などが微量に含まれています。

鱗片状黒鉛(Flake Graphite) 
主に中国・アメリカ・インド・ブラジル等の鉱山から産出されるアスペクト比が大きいウロコ状の黒鉛。 一般的に鱗片が大きいほど耐熱性が高く、耐火物業界において多く使用されています。

当社では平均粒径8μm〜200μm程度、炭素分85%〜99%のものを御用意しております。

塊状黒鉛(Vein Graphite)
スリランカにて産出される塊状の天然黒鉛。
岩石中10数%の含有率である鱗片状黒鉛に対し、塊状黒鉛は95%程度の鉱脈から産出されます。 粒子は塊状である為アスペクト比は小さくなります。

土状黒鉛(Amorphous Graphite)
主に中国・韓国・北朝鮮にて産出される土塊状の黒鉛。
鱗片状黒鉛と比べ水分とのなじみが良いため、塗料業界をはじめとした多くの分野で使用されております。

当社では平均粒径5μm〜20μm程度、炭素分80%〜90%のものをご用意しております。   



人造黒鉛(Artificial Graphite)
コークス粉末にピッチを混ぜ合わせたものを成型し、3000℃程度の高温焼成工程を経て人工的に結晶を発達させた黒鉛。
不純物が少なく硬度が高いのでブレーキ材など摩擦材としての使用もされております。
・膨張黒鉛
酸処理した鱗片状黒鉛に熱を加え黒鉛結晶の層間を数百倍に膨張させた黒鉛。鱗片状黒鉛の特性を兼ね備えながらも比重が大変軽く不純物も少ないので、様々な分野でのフィラー利用がされております

当社は“黒鉛メーカー”です。
これらはもとより、上記以外でも各種黒鉛をご用意できますので、とにかく一度ご相談下さい。