カーボンという呼称について
よくお客様から「黒鉛と炭とカーボンと・・・何がどう違うの?」という御質問をいただく事が有ります。
確かに分かりにくいですよね。
おおまかにいえば炭素の英語名がCarbon(カーボン)で、その炭素の種類として炭が有り黒鉛が有り・・・
といった形になります。要は炭も黒鉛もカーボンの一種ということですね。
ちなみに黒鉛の英語名はGraphite(グラファイト)になりますが、こういった英語名と和名の使い分けが業界によって違うので違いを分かりにくくさせているのではと思います。
ところで最近では脱炭素やカーボンニュートラルといった言葉をよく耳にすると思います。
この場合の炭素やカーボンは「二酸化炭素」を指していますので黒鉛の炭素とは意味合いが違うのですが、そういった言葉から炭素・カーボンは環境に悪いものでは?と質問される事もたまに有ります。
黒鉛を始めとした炭素製品は無害であらゆる産業で使用されており炭素が無ければ社会は成り立ちません。
二酸化炭素の排出削減自体は地球規模の大切な取組みですが、ひとくくりに「炭素=悪」という認識を世間一般に持たれないよう願うばかりです。